オーバーホール

古くなったピアノ、オーバーホールいたいます。 子供の頃に使っていた思い出のあるピアノ、しばらく誰も弾いていなかったピアノ、ピアノは、20年以上経つとどうしても音質は低下します

Ⅰ. まず、ピアノ内部のしくみを見てみましょう。

  • ● ピアノの鍵盤を下げると、上の写真のハンマーが前進し、弦を叩きます。弦自体からも音は出ているのですが、ピアノは弦の振動をピアノ背面にある響板という木の板に伝え、音を増幅しており、いわば響板とは、ピアノのスピーカーみたいなものなのです。 音源といえる弦とハンマーでそのピアノの音はほぼ決まりますが、響板の質によっても音は変わります。

Ⅱ. では、オーバーホールを行う上で重要な部分を三つご紹介しましょう。

それは上の写真の、①弦、②ハンマー、③ダンパーフェルトです。

  • ① ピアノの弦は古くなると伸びきってしまい、綺麗な音が出なくなってしまいます。
  • ② ハンマーフェルトは羊毛で出来ており、経年変化で音質は低下していきます。
  • ③ ピアノは綺麗な音を奏でる事と同じくらい重要なのが止音(音を止める事)で、その役割を果たす部分がダンパーフェルトです。
    これも経年変化により音が残りがちになります。

その他、ピアノ内部のフェルト、クロス、皮革等の消耗も音には大きくかかわってきます。

Ⅲ. ピアノのオーバーホールでは、上記の三つ以外にも必要に応じて以下の部品も交換します。

  • ・ハンマーレールフェルト
  • ・バランスブッシングクロス
  • ・マフラーフェルト
  • ・バットスプリングコード
  • ・フロントブッシングクロス
  • ・ペダル吊金ブッシュ
  • ・センターピン
  • ・バランスパンチングクロス
  • ・ペダル板バネスキン
  • ・ダンパーレバークロス
  • ・フロントパンチングクロス
  • ・ペダル窓フェルト
  • ・クロス
  • ・ウイペンヒールクロス
  • ・白鍵
  • ・チューニングピン
  • ・キーバックレールクロス
  • ・黒鍵
  • ・ブッシングボタン

その他、外装全塗装も受け付けております。

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